症例名:症例5 (難治症例の検討)糖尿病症例-2
日付:2016年10月14日
糖尿病、高尿酸血症、腎機能障害、心不全等が基礎にあるの患者脊椎管狭窄症と脳梗塞により、車椅子全介助状態である。
老人性掻痒症などで、亜鉛補充療法中に発症の褥瘡例
【経過】
2005.11.07.
しばしばの掻痒症あるも、その他食欲良。美味しいという。検査。
Hb:11.1 Tp:7.8 Alb:4.0 BUN:45 Cre:2.26 K:5.9
Alp:215 Zn:59 HbA1c 7.2
Rp:ラシックス アルダクトンA ザイロリック シグマート メチコバール フランドル グリミクロン(40)1T
2005.12.05.
その他の自覚症状ないが、Zn:59なのでプロマック投与開始。
2006.01.16.
なんだか良く判らないが、何となく体の調子がよくなった。かゆみ今でもあり。
Al-p:239 Zn:86 HbA1c:7.7
2006.01.30.
全体的に調子よく、元気になって、食欲も出てきた。以前そこら中かゆかったのが、前より良い。
2006.02.13.
昔ほどかゆみ無し。現在は肘、と脇腹。
2006.04.10.
痒みは殆ど良い。
2006.05.08.
Hb:10.3 Tp:7.4 Alb3.8 Cre:1.90 K:6.0 Al-p:226 Zn:63 HbA1c:8.8
2006.09.25.
転倒して、胸椎圧迫骨折。両手指のしびれ、左手の機能悪し、あちこちの痛み等。
2006.10.30.
痛み、しびれ強く、モービック,、、、ロキソニン等の投与。
2006.11.08.
両手、両下肢のしびれと筋力の低下。右上肢の麻痺。左上肢の筋力低下。
移動車椅子、全介助。オムツ。排泄、食全介助。入浴機械浴。諸処の痛み。
Hb:11.0 Tp:7.7 Alb:3.7 BUN:115 Cre:2.58 Al-p:240 Zn:112 HbA1c:10.7
2006.11.13.
体調急激にレベル低下して、痩せてくる。絶対必要な薬以外減量。プロマックも中止。
2006.11.17.
左腸骨部に水疱と痛み。
2006.11.22.
痛みは強いが、食べられるようになって、元気も出てきた。皮疹は褥瘡のよう。
プロマック再開。
2006.11.27.
褥瘡悪化、F.
2006.11.29.
食欲減。「いよいよ全体に狂いがでて、コントロール難しくなってきてるのか?」と記載。
Hb:10.3 Tp:6.7 Alb:3.2 BUN:57 Cre:1.75 K3.9 Alp:221 Zn:97 HbA1c:10.2
2006.12.04.
褥瘡の浸出は減少してきた。可成り乾いてきた。可成り元気が回復してきた。
2006.12.06.
デブリードメンする。脂肪層に可成り深い。体中痛いという。
2006.12.11.
デブリの追加。肉芽上がってきたが、DMが影響しているのかも。
インシュリンを使用したいが、注射してくれる人がいない。グリミクロン(40)1T→2Tに.
2006.12.18.
肉芽可成り上がる。まだ締まりは悪い。
2007.01.12.
ピンクの良性肉芽。6cm x 3cm
2007.01.17.
脂肪がぴったり創面まで上がる。踵部は綺麗に。口渇あり、グリミクロン2Tを3Tにする。
HbA1c:8.9
2007.01.29.
50 x 18mm 02.05. 37 x 15mm グーッと締まってくる。
2007.02.21.
褥瘡もう少し。F
Tp:6.7 Alb:3.2 Cr:1.46 Bun:48 UA:13.2 Al-p:192 Zn:87 HbA1C:8.0 gl:263
2007.02.28.
褥瘡殆ど治癒。
2007.03.13.
ビラン面縮小 F
Tp:7.3 Alb:3.5 Cre:1.83 BUN:51.7 UA:12.5 Al-p:208 Zn:73 HbA1c:8.0 gl:261(120)
2007.03.28.
さしもの褥瘡、治癒。
Tp:7.2 Alb:3.5 Al-p:188 Zn:87 HbA1c:7.6 gl:195
2007.05.07.
綺麗な瘢痕である。 F
Tp:7.1 Alb:3.5 Al-p:186 Zn:95 HbA1c:7.1
2007.10.31.
殆ど寝返りも打てない、全介助状態であるが、褥そうなく、掻痒なく、食欲も良好で、お元気。
デイサービスの入浴と日数回のヘルパー訪問で在宅の生活を続けている。
カテゴリー:褥瘡