症例名:症例2 亜鉛補充療法を開始し、約2ヶ月で治癒した症例②
日付:2016年10月14日
六年余にわたり寝たきり状態:C2、胃瘻栄養で、ほぼ、植物人間状態の患者さん。
地域の病院を転々と転院し、
数年来右大転子部の褥瘡続き、潰瘍はいかなる局所療法でも治癒せずと言う。
2005.08.24.
ケアポートみまき入所時の褥瘡の写真。
家族は『高価な薬を使った色々な治療をしてもらったが、潰瘍は治らなかった』と言う。
施設のナースは『じき、治癒するでしょう。』と断言。
2005.08.24.
血清Zn値 38μg/dl 。Al-P値128。
2005.08.30.
褥瘡の浸出液は多量。早速1.0gr胃瘻より投与、局所はイソジンシュガーのみの療法を開始する。
2005.09.05.
褥瘡の周辺多少乾き、潰瘍浅く縮小開始。
2005.09.14.
浸出殆どなくなり、褥瘡更に縮小
2005.09.20.
血清Zn 63μg/dl。Al-P値169。Alb値2.9→
2005.09.26.
浸出液なく、イソジンシュガーをデュオアクティブ貼付に変更する。
2005.10.11.
褥瘡は更に治癒傾向がすすみ、02㎜程度の痂皮が覆う。
2005.10.17.
褥瘡殆ど治癒。多少発赤のみあり。血清Zn値52 μg/dl。Al-P値233。
2005.10.24.
治療開始より約二ヶ月での治癒!!
【記】
百聞は一見に如かず!!と言って良いかと思う。これ以上細かな説明は省略する。
尚、写真の数字は年月日を表す。例、50411は2005年04月11日。
カテゴリー:褥瘡