亜鉛欠乏症の(第二)ホームページ開設のご挨拶
ようこそ『亜鉛欠乏症の(第二)ホームページ』へ
亜鉛欠乏症の第二ホームページを開設いたしました。
2006年開設した(旧)亜鉛欠乏症のホームページ:【Ryu.HOME】は10年間余にわたり、一般国民、臨床の医師はじめ医療関係者のみならず医学や疫学、栄養学や農学、土壌学等々や農林畜産業に関わる人々等々にも、さらには分子生物学や生命科学者等々の多数の方々のご訪問をいただきました。
開設当初の『この飽食の時代に亜鉛欠乏症など、余程の特殊な状態でなければ、無い。』とか『たった一元素亜鉛の欠乏で、その様な多彩な症状・疾患が発症すると言う、そんな馬鹿なことがあるはずがない。』との根拠のない批判や拒絶反応・無視も減少して、『亜鉛欠乏症』の名詞が市民権を得たと言えそうです。
HPの内容は勿論ですが、HPにリンクした掲示板での質疑応答・討論の欄に加えて、2012年には、急速に進歩発展しつつある分子生物学の手法を駆使した亜鉛生物学研究の成果や亜鉛欠乏症の臨床と疫学及び基礎的な研究の裏付けをPPT画像と音声に纏めた1時間程の講演のリンク等、日々の臨床の経験に基づく事実が認めたれたものでしょう。
現在ではインターネットの検索で、<亜鉛欠乏症>で、ほぼ常にトップでヒットする様になりました。
しかし、(旧)亜鉛欠乏症のホームページの入力法が大変に複雑で、簡単にHPの更新が出来ません。
そこで、新しく第二ホームページを開設することとしました。
猶、(旧)亜鉛欠乏症のホームペ-ジ:【Ryu.HOME】の内容は、この約10年間、幸いなことに現時点までに、少数の点を除いて殆ど修正すべき誤りは認められず、出来るだけ内容の継続性を目指して移行すべきものは移しました。しかし、【Ryu.HOME】は、その時々の掲示板の内容やその他のリンクを含めて、亜鉛欠乏症のHPとして纏まっており、また、将来訂正すべき事象等が発生した場合に、思考過程の検証のためにも、第二HPとリンクして残すこととしました。修正すべき一点は、亜鉛欠乏の症例では、亜鉛補充療法施行時の血清亜鉛値とAl-P値の変動が、特に、AL-P値の変動がそれぞれの症状・疾患により、シェーマとは異なることで、第二HPの中で詳細を記載することにしましょう。
亜鉛欠乏症の(第二)ホームページでは何を目指すか?
亜鉛欠乏症のことはまだ判らないことだらけです。しかし、この10数年の亜鉛欠乏症の臨床症例の積み重ねや疫学的知見と急速に進歩発展しつつある分子生物学的手法を駆使した亜鉛生物学の基礎的研究の進歩などから、判ってきたことも多くなりました。
私共の東御市立みまき温泉診療所では、2002年秋に発見の亜鉛欠乏症例第1例から現在までの約15年間の【亜鉛欠乏症疑い登録患者(含非亜鉛欠乏者)】約1000名の臨床症例を基に、亜鉛欠乏症として、明らかになったこと、らしいこと、まだまだ明らかでないこと、明らかに異なること等々、判ってきたことも多くなり、(旧)亜鉛欠乏症のHPに加えて、新たな知見、臨床症例、問題点等を実際に自分(達)自身が経験した事実を中心に、表現を出来るだけ明確にし、さらに、基礎的研究の成果も加えて、亜鉛欠乏症の新しい知見、亜鉛生物学の新しい知識を掲載して行こうと考えています。
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【亜鉛欠乏症疑い患者の登録】
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私共の東御市立みまき温泉診療所では、2002年の秋に、気が付いた亜鉛欠乏症患者第一例から現在まで、亜鉛欠乏症疑い症例をエクセルで登録管理して来ました。
2016年7月末までに、亜鉛欠乏症疑い症例登録【患者数】は980名を超えました。この疑い患者980名の約2/3は亜鉛欠乏症であることが確定されてます。その中にはこの10数年の間に、単一の(例えば、舌痛症)、または、種々多彩な組み合わせの症状・疾患を再三再四繰り返し発症しては、亜鉛補充療法にて軽快・治癒している者や既に人生を終え死去されている者、当初は亜鉛欠乏症の診断が付かず、未治療や治療中断症例で、後に、亜鉛欠乏症と確定した者等と、【症例数】は約1000症例に達している。その他に、非亜鉛欠乏と考えられる者、疑われたが治療に乗らず、または、治療中断して未確定の者等々が含まれることはもちろんである。現在も日々、亜鉛欠乏症疑い患者は追加登録され、整理・追跡されている。これだけの長期間にわたっての、亜鉛欠乏症疑い患者数の登録・管理をしている施設は、日本はもとより世界でもないものと思う。それらのデータを踏まえて、新しい亜鉛欠乏症の知見を発表して行くつもりである。
勿論、殆どが新たな知見であるので、中には間違っている可能性も否定できない。いや、医学医療の歴史を考えれば、必ず間違いがあるものと考える。出来るだけ間違いが少ないHPとする為に、是非、問題に気付かれたら、厳しく批判・指摘をお願いしたいと思う。
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2016.09.01
長野県東御市立みまき温泉診療所
倉澤 隆平